「ジューン・ブライド」という言葉を皆様ご存知かと思います。
「6月の花嫁」、6月に結婚した花嫁は幸せになれるという、ヨーロッパの言い伝えです。
日本では「水無月」として知られる6月、英語では「June」と表記しますが、これはローマ神話の結婚生活の女神「Juno」がその名前の由来である事から、先の言い伝えが広まったようです。
またヨーロッパでは、「春に生まれる子どもは幸運をもたらす」との言い伝えもあります。6月に結婚するのは、出産のタイミングをそれに併せる目的があったとも考えられています。
実際に、欧米では「ジューン・ブライド」になりたいと憧れる女性が多く、6月は婚姻の季節の始まりとも言われています。 アメリカの統計†1を例に取ると、年間では「6,7,8月」に入籍、結婚式を挙げる人が最も多く、 逆に最も結婚の少ない1月は、ピークの7月のほぼ半分となっています。
それでは日本でも、6月は結婚式シーズンで式場が大忙し…かというと実はそうでもなく、厚生労働省の統計†2によると6月は54,377件で、下から数えて4番目。
その後も7,8月と婚姻数は低下し、8月は1月と並ぶ、結婚に不人気な月のワースト1位を争っています。
逆に月別婚姻件数が年間で一番多いのは11月、3月、12月の順となっています。
卒業や就職、転職の多い「一年の節目」が欧州と異なるとは言え、これほど欧米で人気の「夏の結婚」シーズンが、日本で不人気な理由は、どこに有るのでしょうか。
どうやら「天気」がその理由の筆頭の様です。
インターネット等で検索してみても、「晴れの舞台」の言葉通り、なるべく雨の日は避けたいと考えて居る方が多い事が伺えます。
いくら「恵みの雨」は言え、やはり一生の思い出なら「青空の下で」の方が、楽しい思い出を作れそうと期待する方が多いのでしょう。
日本の真夏の湿度と日射では、屋外で挙式やイベントなど、人気がないのも解ります。
まして日本の8月の炎天下では…汗ばみながら暑さに耐える結婚式では「良い思い出」とは、なり難いかもしれませんね。
近年では、これまでに無かったタイプの新しい結婚式等が登場し、
海外挙式等も人気となっていますので、このような季節の人気の移り変わりは変化して行くのかも知れませんが、
どの季節に挙式したとしても、新婚さん達には幸せになって欲しいものです。
さて結婚式の日程は、当人達がある程度自由に選ぶ事が出来ますが、
その結婚生活を育む「住まい」に関しては、季節毎に移動してまわる訳にもいきません。
殆どの方が、1年通して同じ所にお住まいになられる事かと思います。
それでは幸せになりたい二人に最も適した「住まい」とは、どのような住宅なのでしょうか?
†1 出典:「United States The National Center for Health Statistics, 2009」†2 出典:「厚生労働省・人口動態調査 (平成18年と19年の月別婚姻件数)」